登場者 牛の糞

 





牛糞は昔から田畑の肥料として使っていました。
牛糞の役目は、猿を滑らせて転ばして、臼がそこに飛び込んでくるようにすることでした。
バナナの皮と同じですね。

よく何もないところでつまずいたり転んだりすると、
バナナの皮があった?なんてからかわれます。

昔は、動物の糞は人間のもですが、肥料として使っていました。
今では、化学肥料が使われて、牛糞を使う事はなくなりましたが、有機栽培では、昔の様に牛糞、鶏糞を使っているようです。
堆肥のような土壌改良には適していますが、肥料としては成分が低いようです。

牛は長い間、日本では仏教の教えで、食料として肉を食べる事は禁じられていました。
乳製品もそうでした。
牛肉が日本人に食べられるようになったのは、ほんの最近、明治時代の文明開化で、向米の文化が入ってきたからです。
それまでは、牛の役目は、役牛という耕作や運搬などに使う労働力だったのです。
仏教の教えでは、四足の動物は食べてはいけないといわれていたため、鳥は食べられていたんですが、豚や、牛、馬は食べなかったんですね。

牛糞が、自分は神聖な牛から出たものなのに、猿にバカにされたのが仕返しに加わった理由だって言ってましたね。